日本の自動車業界のお客様はほとんどの場合、日本の工作機械を使用しています。しかしアメリカの場合は日本製に限らず、世界中の機械メーカーから選ばれます。例えば、1つの生産ラインには複数の工程があるため、高い技術力が求められる工程には日本製を提案し、その他はアメリカで製作してコストの削減や納期短縮を行ったり、リーズナブルな海外製品を採用したりするなど選択肢は豊富です。お客様のニーズに応じて、最適な調達先を組み合わせ、提案できる点はアメリカならではだと思います。
また海外ではより少数精鋭となり、自分で最後まで完結させる事も求められます。大きな責任と裁量のもと、自分でお客様の課題やソリューションの仮説を立てて提案するなど、スピーディに行動できる点も魅力です。自分の業績が部署全体の数字に大きく寄与し、現地法人の経営に参加している意識も高まりました。変化が激しいビジネス環境でさらに売上を伸ばすにはどうすれば良いか、経営をいかに安定させるかということまで、日々考え行動できるのも非常に面白いです。

私は日本でも数年間、自動車業界のお客様に工作機械やFA機器の提案を行っていました。しかしアメリカに駐在してみるとIT、食品、医療など、自動車以外のマーケットもたくさんあり、さらにその規模にも驚かされました。私の知らなかった企業やビジネスも多いなか、そのマーケットで活躍している日本企業はまだまだ少なく、そこにビジネスチャンスを感じます。例えば、日本で成功しているビジネスや商品をアメリカの市場で展開してみること、あるいはアメリカの商品やサービスを日本やマルカの他海外拠点へ展開するなど、新たなビジネスモデルを生み出す可能性が十分にあると考えています。今後はその想いを形にすべく、今までの常識にとらわれない新しいビジネスに挑戦してみたいです。